2011年8月23日号　No.20

トップタイトル

　・グリーンエネルギーは韓国の成長戦略

　　太陽光を第２の半導体／風力発電を第２の造船業に育成

　韓国は気候変動問題への対応に向け、「グリーン成長」を新たな国家パラダイムとして提案し、気候変動を危機ではなく成長のチャンスとして捉える。新エネルギー・再生可能エネルギーの利用拡大だけでなく、これを支える産業の育成に重点を置いて、グローバル市場をリードする産業の創出を目指しており、太陽電池を第２の半導体産業に、風力発電を第２の造船業に育成し、2015年に再生可能エネルギーの輸出額400万米ドルを目標としている。

　・ＥＭＳビジネス、ＩＴ技術やネット活用で急成長

　　2012年夏の電力消費削減に対応

　事業者のエネルギー消費量を削減する、エネルギーマネジメントサービス(ＥＭＳ)が活況を呈している。とくに電力使用量の削減対応が急増した。エネルギーのベストミックスを追求すると「節電」が柱に据えられる時代に、最も成長が見込めるビジネスモデルになった。原型のひとつであるＥＳＣＯ事業は1990年代からあるが、ＥＭＳはＩＴ技術やネットワーク環境を全面的に活用して活路を開いた。

太陽光発電

　・韓国の太陽電池メーカーが年産１GWに照準

　　薄膜太陽電池モジュール生産も拡大

　・国際航業、未利用地など対象に20MWの太陽光発電

　　震災復興とグリーンコミュニティ事業を加速

　・ＪＦＥエンジ、タワー集光型ＰＶシステム開発

　・本四高速、垂水ＪＣＴに20kWの太陽光発電

　・ＮＴＴ、停電対応型ＰＶシステム営業開始

　・プレシード、球状太陽電池の実証開始

　・ソーラーフロンティア、ＰＶ工場フル稼働

　・Anwell、東莞と河南で薄膜太陽電池新工場

　・ボッシュ、アルンシュタットに太陽電池センタ

二次電池

　・クレハ、リチウムイオン電池事業に全力投球

　　2015年視野に負極材の設備投資も積極化

　・リチウム電池電解液、三菱化学・宇部が相次ぎ提携

　　市場拡大の影で電解液不要の電池が登場