発刊 2023年3月7日発刊
体裁 B6判 並製本 240ページ
定価 1,485円(税込)
発行 (株)重化学工業通信社
コード ISBN978-4-88053-217-2-C2058
これ1冊で化学業界の現状がだいたい分かります。
化学産業の成り立ちから基礎原料製造の仕組み、値段の決まり方、主要誘導品の業界動向、よく使われる専門用語まで、化学や関連業界の人のために化学品の基礎知識を読みやすく取りまとめました。例えば・・・ナフサって何?/シェールって何?/値段はどう決まるの?/クラッカーって何?/エチレンはどうやって作るの?/ローデンとハイデンの違いを「もやしと貝割れ大根」で説明?! します。
はじめに プロローグ 化学と社会/生い立ちと貢献・影響 ■化学の生い立ちと人類への貢献 ■スタートは石炭化学~ガス化学と石油化学 ■中東情勢やロシアのウクライナ侵攻による影響 ■石化原料の多様化 【Q&A】ナフサって何? ■ナフサ分解と(シェール系)エタン分解の違いとは 【Q&A】シェールって何? ■将来の石化原料 【Q&A】エタン分解ってどうすること? ■石油精製プロセスの仕組み 石油化学産業~成り立ちと国内外の業界構造 ■そもそも石油化学産業とは? ■総合化学大手/それぞれの企業に「1位」製品あり ■海外シフトの流れ/国内で大規模新増設は望みにくい ■世界大手化学メーカーの規模 ■群雄割拠する日本の化学業界 ■日本の化学業界が進むべき道は 石化原料~(国産)ナフサやエチレン価格はどう決まる? ■エチレンやプロピレン価格の決め方は? ■2年で国産ナフサ価格が47%アップ/5四半期比では倍額に上昇 ■日本の特殊事情とは? エチレン・プロピレン~主要石化製品の要 ■エチレンとは?~その使われ方や特性 【Q&A】モノマー/ポリマーって何? ■エチレン/プロピレンの製造法 ■ナフサクラッカーの仕組み 1.分解系の基礎 ★ナフサ分解の2つの偶然/★運転条件 2.冷却系の基礎 3.精製系の基礎 ■原料により異なる分解留分の得率 【Q&A】原単位や収率って何? ★eクラッカーのデモプラントが2023年に登場 【Q&A】“エチレン分解炉”と呼ばないで ★ナフサのクラッキング比 ■クラッカーのカーボンフリー化は可能か ■エチレン消費の行方~最大用途はPE 【Q&A】レジ袋の消費量は何億枚? ■国内のエチレン生産体制~減少の一途か? ポリエチレン~脱「汎用」進む最大の汎用樹脂 ■PEの種類 ■ローデンとハイデンは「もやしと貝割れ大根」 【Q&A】LLDPEって何? ■国内のPE変遷~メーカー数が半減 ■「汎用」ではないPE~国内の全メーカーが特殊品を生産 ■設備投資の意思決定/中国や米国の設備はケタ外れ PP~使いやすく裾野の広い大型汎用樹脂 ■PPの用途~幅広い用途に使われる汎用樹脂 ■近年のPPの動向~紙おむつ用繊維向けに需要が伸長 ■自動車向けに需要が増えるPPコンパウンド ■国内における設備の動向 PVC~建築・インフラを支える汎用樹脂 ■燃えにくくリサイクルに適した素材 ■最大の輸入国インド ■最大の消費国と巨大な生産力 ■日本で進む見直しの動き カセイソーダ・塩素~電解でつながるバランス産業 ■カセイソーダ~ソーダ水とは別物 ■塩素~「混ぜるな危険」 アンモニア~燃料利用・調達両面で多数の案件 ■日本政府も本腰 ■調達には高いハードル ■アンモニア輸入基地整備で連携 ■産地直送で輸入インフラ整備が急務 メタノール~天然ガスから作られる基礎化学品 ■化学原料としてのメタノール~ホルマリンから樹脂へ ■国内生産は1990年代に終了~中東・米州から全量輸入 ■環境対応製品としてのメタノール/国産の再開が現実味 ■燃料としてのメタノールも再評価~安価な水素がキー 酢酸系製品~国内市場は成熟~業界再編も完了済み 【Q&A】チェーンとは? ■製法の変遷~最古は紀元前 ■国内需要は安定~設備統廃合も完了済み ■脚光浴びるPVA(PVOH)/酢酸セルロース EOG~「EOセンター化」構想で国内生産集約 ■日本勢はEO系誘導品に活路 【Q&A】EO系誘導品メーカーがEOプラントの近隣に集積している理由は? ■EGの世界情勢は混沌 PX~世界需要1億tに迫るPETの基礎原料 ■国内メーカーは石油精製企業のみに ■中国で内製化で業界地図塗り替えも ■指標価格は大手メーカーとユーザーが毎月交渉 【Q&A】PTAの価格がPXより安いのはなぜ? PTA~合成繊維の王者ポリエステルの主原料 ■国内生産は内需見合いに収斂 ■中国メーカーが市場を席巻 CPL~幅広い用途を持つナイロン6の主原料 ■工業化は1943年 ■市況形成は世界4極化の様相 ■需給緩和でトップメーカーの身売りも AN~主用途のアクリル繊維は減少傾向止まらず ■アジアトップは旭化成/独自技術も保有 ■ABS樹脂等が需要を牽引 ■国内は再編済み/海外では大規模計画も 炭素繊維~軽量化支える高機能素材/再エネでも活躍 ■樹脂の強化材として部品等の軽量化に寄与 ■日系3社が4割以上 ■リサイクルの検討進む 合成繊維~機能性改良/異形断面で感触も再現 ■三大合成繊維~ポリエステル・アクリル・ナイロン ■紡糸工程~機能性の高い衣料繊維も ■繊維を重ね結合させた不織布 アクリル酸/高吸水性樹脂~中長期的成長続く ■SAPトップの日本触媒は原料でも3本指 ■中長期的に年率3~5%成長続く見通し ■性能アップと紙おむつリサイクルが課題 MMA~大手の再編進む/新製法の新設計画も ■製法の違い/3種類の出発原料 ■近年の業界再編 ■新増設進む/中国では供給過剰の懸念も ブタジエン/合成ゴム~今後も堅調な需要増予想 ■ブタジエンとは? ■ブタジエンの製造方法~多くがナフサクラッカー由来 ■合成ゴムとは? 【Q&A】エラストマーとゴムは違うもの? 【Q&A】ラテックスって何? 芳香族~オレフィンと並ぶ化学工業の基礎原料 ■石油化学の発展とともに製法も変遷 【Q&A】芳香族ってどんな匂い? ■国内市場は1,000万t規模に縮小 ■バイプロから目的生産物へ SM~日常生活で触れる多くの製品の基礎原料 ■商業生産の開始は1930年代 ■需要・供給とも中国が中心 ■国内は5社200万tに再編も先行きは依然不透明 PS~多彩な用途を有する5大汎用樹脂の一角 ■商業化から90年 【Q&A】PSとPETの違いは? ■再編劇を経てフル生産に ABS樹脂~耐久財の外装など「身近な」樹脂 ■汎用樹脂とエンプラの中間に位置/幅広い用途に ■ゴム成分の変更やアロイなど種類豊富 ■業界再編/日系は付加価値で勝負 フェノール~PC/エポキシ樹脂へ繋がる中間原料 ■工業化から160年 【Q&A】フェノールとポリフェノールの関係は? ■ナイロン原料向けで新用途 ■BPAはPC樹脂・エポキシ樹脂とも需要旺盛 ■フェノール樹脂は最古のプラスチック ウレタン~何にでも変身するスーパーポリマー ■ポリオールはポリウレタンの基本的な原料 ■TDIとMDIに代表されるイソシアネート ■MDIは各地で投資が活発化 ■非化石由来の原材料採用など環境対応も進む エンプラ~高耐久・高性能・高耐熱なプラスチック ■結晶性と非晶性~融点とガラス転移点 ■五大汎用エンプラ~自動車部品や電気・電子関係で活躍 ■先端分野で活躍するエンプラ フッ素樹脂~最後の砦と呼ばれる超エンプラ ■様々な種類が存在するフッ素樹脂/原料は「光る石」 ■身近な製品にもPTFE使用~産業機械で採用広がる ■電線被膜材にETFE使用~ガソリンホースでも活躍 ■フッ酸はフッ素ゴムやフッ素ガスなどの化合物にも変化 ■PVDFはLiBの部材に/フッ素樹脂の今後 熱硬化性樹脂~高い強度と耐熱性 ■熱硬化性樹脂の成形法 ■フェノール樹脂~世界初の合成樹脂 ■不飽和ポリエステル樹脂~ガラス繊維との複合材が主力 ■メラミン樹脂~「割れない」食器や化粧板 ■ユリア樹脂~最も安価な熱硬化性樹脂 バイオマス・生分解性樹脂~環境配慮で脚光 ■バイオマスプラスチック~原料調達に課題 ■生分解性プラスチック~リサイクルに課題 ■ハイブリッドなプラスチックも登場/非石化企業も参入 追補~アジアの石化製品需給バランスと過不足状況 【Q&A】アジアで一番足りない石化製品は何? ■余剰品はPTAなど芳香族系製品/不足品はPEやEGほか大半 ■中国の入超100万トン超は11製品/インド・ベトナム・インドネシアも入超大 ■出超国は韓国・台湾・タイ・シンガポールなど ■出超国の日本でも増える入超品 ≪資料編≫ |
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